EBBRO
トップページ会社案内エブロギャラリーCONTACT USリンク<
エブロニュース 好評発売中 新製品紹介 在庫商品リスト 取扱販売店 通信販売

チームエブロモータースポーツニュース

OTHER REPORT

 こんにちは、いつもお世話になっています。松下昌揮です。今回は来年度のレースビジョンのため、F3のテストが出来ることになりました。ここまで辿り着けたのもスポンサー様、関係者各位の方々のお陰です。とても感謝しています。

 

2007. 9. 8 sat.
  ドライ走行

. この日は午後から3セクション走行が行われました。11月にF-BMWのレースが珠海サーキットで行われるので、サーキットを覚えるためと、来年度のレース活動のためにF3のテストをしました。

 サーキットはバンピーで路面μはとても低かったです。また、3箇所のヘアピンはカントがついていて、とてもチャレンジングなサーキットでした。日本のサーキットだと茂木に近いレイアウトとなっています。全開からのフルブレーキング、ハイスピードコーナーが一つでした。以前にGC21をドライブしていたので、マシンの扱いに関しては始めから問題はありませんでした。

<テスト1日目>

  ツーリングカー、2輪と交互に走行のため、路面μはとても低く感じました。また、タイヤかすも多く、とてもスリッピーな路面でした。まずはサーキットを覚えることに集中して走りました。これから海外に出た時は、全部が初めて走るサーキットなので、早くサーキットを覚えることに集中して走るようにしました。

 気温は30度くらいで日差しがとても強いコンディションでした。しかし、路面にラバーが乗ることは無く、コンディションはあまり良くありませんでしたが、F3に慣れること・コースに慣れることを最優先でメニューを進めていきました。

 1セクション終了後、データを確認をし、ブレーキングの初期踏力を上げること、アクセルの踏み方、ステアリングの切り方などを確認をしました。今回FNのトップエンジニアが2人もついて下さったので、本当にたくさんのことを学ぶことが出来ました。

 今回は集中してデータの確認を行いました。ブレーキのリリースの最後の最後で、アンダーステアにもオーバーステアにでも出来るということが体験出来ました。この日のマシンはとてもオーバーステアがきつく、自分自身ではコントロール出来る範囲以内のオーバーステアだったのですが、コントロールして走ると前に車が進んでいない、ということがデータで分りました。それならボトムスピードを落としてでも車が真っ直ぐの時にアクセルを踏んだほうが良い、ということがデータから分りました。

. この日はマシンのセッティングはアジャストせず、とにかくたくさんラップすることにして走りました。その結果、3セクションありセクションごとにタイムアップをしていきました。タイヤは変えずに走っていたので、傾向としては悪くない方向に進んでいきました。

<テスト2日目>

 この日はニュータイヤを使うことになり、1セクション目でニュータイヤを入れたらどのような動きになるのかチェック走行を行いました。ニュータイヤは初めてなのであくまで想像の範囲でしか出来ませんでしたが、エンジニアと相談をしてマシンアジャストを行いました。

 2セクション目にニュータイヤを投入してアタックをしました。しかし、ピットアウト直後に若干アンダーステアだな、と感じて、直ぐにフロントを温めるようにしてアタックに向かったのですが、なかなかアンダーステアが消えず、ピットに入ろうかと考えたのですが、とりあえず初めてだったのでそのままアタックをしてみました。しかし、おそらくこれが予選であれば間違えなくピットインしてアジャストを行ったと今思います。

 ベストタイムが出た周にようやく弱アンダーステアかな、というくらいでした。しかし、自分の想像していた動きと違い、想定していたタイムよりは遅いタイムとなり、ピットインをしてマシンのアジャストを行いました。

 ここで判明したのが、自分の思っているオーバーステアとエンジニアが想像しているオーバーステアの段階にずれがあり、僕の思っているオーバーステアのほうがエンジニアより2段階くらい上のことを言っている、ということになりました。オーバーステアが好みのため・コントロールをしてしまうため、少々のオーバーステアはコントロール範囲以内だったのです。そのため、セッティングにもずれが出たため、ニュータイヤの時にタイムが伸び悩んだのだと考えられます。

 しかし、セッティングアジャスト・ダウンフォースを削り、フロントの車高を2フラットダウンをし、再度アタックをしたらコンマ5〜7秒近く上がり、自分の思うマシンに近づいてきた感触はありました。

 2セクション目終了後にデータで確認したところ、コーナーをあえてV字で走ったほうが速い所もある、ということに気がつき、3セクション目で新たなライン取りにチャレンジすることにしました。1コーナーが特にTIの1コーナーに似ていたのでTIのように走ったら、次のコーナーまで車速が上がりました。このようにあえてコーナーをV字で走るところと、ミニマムを上げるような走りをするところがあるということが、新しいタイヤに履き替えたことによって見えてきた部分だったのだと思います。

 このように1セクションごとに様々なマシンセッティングであったり、ドライビングであったり、体験をたくさん出来ました。それよりも今回収穫だったのは、FNのトップエンジニアとのデータの分析やセッティングの進め方などを体験出来たことです。日本ではまず経験できないようなことを今回出来たことが、本当に自分の中の財産になっています。

 日本と海外では路面μが違うので、色んな場面と遭遇するのでとても貴重な体験でした。今回、僕のためにたくさんの方々が携わって頂きました。そんな方々のお陰で貴重な体験をすることが出来ました。本当に感謝の気持ちで一杯です。この貴重な体験をレギュラーシリーズのFTにも生かしていきたい、と考えています。

 今回、僕を走らせて下さったスポンサー様方、関係者各位の皆さんにとても感謝しています。ありがとうございました。今後とも応援宜しくお願い致します。

松下昌揮

■Masaki Matsushita Official WebSite
http://www.m-masaki.com/

本サイトで使用している文章・画像等の無断での複製・転載を一切禁止します
Copyright 2008 MMP CO.,LTD. All Rights Reserved