いつもお世話になっています松下昌揮です。今年も皆さんの応援のお陰で最終戦まで参戦することが出来ました。最終戦の舞台は開幕戦同様に富士スピードウェイにて行われました。
23日(金)
この日は午後から練習走行が行われて、計2時間の練習走行がありました。
事前テストからマシンのセッティングなどを変更しサーキット入りをしたので、それの確認から入りました。マシンのバランスは悪くなく、大幅な変更することなくセッティング・ラインなどを確認しました。マシンのバランスが取れてきたのでニュータイヤで予選のシミュレーションを行いました。
ここでエンジニアと話し合い、ダウンフォースが足りないという結果になり、もっとダウンフォースを付けてロングランをした結果、特にセクター2のタイムが上がり、安定して上位タイムを出すことが出来たので翌日の予選に向けて準備が整った状態で迎えることになりました。
この日も快晴に包まれた中での予選ヒート。
前日の予選シミュレーションでタイヤの温まりが遅かったので、ほんの少し内圧を調整し、コースオープンしてから間隔を見計らって直ぐにコースイン。タイヤを入念に温めてからアタックをしていきました。タイムは前日のシミュレーションよりも良く、マシンのバランスも悪くなかったのですが、1番タイムを上げられそうな周に遅いマシンに邪魔されてしまい、狙っていた周にタイムを出すことが出来ませんでした。
しかし、その後もアタックを続けていきましたが同タイム、もしくはコンマ1、2遅れくらいのタイムでコンスタントに周回することになり、結果5位となってしまいました。
今までの予選のように、一発タイムを出してその後ずるずるタイムが落ちてしまうことが無かったので、決勝に向けては良い方向性の車と感じました。後半、オーバーステアが出始めていましたがその原因・対策も分っていたので決勝が楽しみとなる予選となりました。
決勝日も前日とコンディションが変わることなくスタートしていきました。特にフロントタイヤを入念に温めてスタートしました。ポールがストールして順位を上げました。しかし、ヘアピンでイン側からぶつけられてしまい、前との間隔が少しあいてしまい1周目を終えました。
そこからは前との間隔もそれほど開くことなく、レースは進んでいきました。この日はストレートスピードにかけていて1台にストレートで簡単に抜かれてしまいましたが、1コーナーでインからさし返していきました。その後、3番手争いが激しくなり、2台はヘアピンで接触。その結果、行き場を失いクラッシュを避ける間に後方のマシンに抜かれてしまいました。
このクラッシュにより、残り周回数が少なかったのですが、セーフティーカーが入りました。ここでタイヤのクールダウンなども行えてリススタートに向けて準備を行い、前車との間隔もしっかり開けないようにスタートしました。しかし、なかなかスリップに入っても出るまではいたらず、最後のチャンスも生かす事が出来ませんでした。
今回のレースは今年の中で1番接触の多いレースでした。自分自身も、その他の選手に関しても、です。しかし、これもレースです。そんな中でも完走出来たこと、1年間走ることが出来たこと全て、スポンサー様、チーム、支えてくれる方々のお陰です。本当に感謝の気持ちで一杯です。
今年満足いく結果を残すことが出来なかったにも関わらず、支えて下さった皆さんにとても感謝しています。今年はとても苦しいシーズンでしたが、そんな中でもFTのレースに参戦することが出来て、マシンのセッティングの仕方、エンジニアとのやり取りがとても勉強になりました。けっして無駄なことは1つもありませんでした。
今年も応援してくださった皆さん、スポンサー様、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。来年度も松下昌揮はサーキットを走り、夢を目指すべく、シーズンオフを頑張ります。また来年度、サーキットで会えることを楽しみにしています。
今年も1年ありがとうございました。
松下昌揮
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