EBBRO
トップページ会社案内エブロギャラリーCONTACT USリンク<
エブロニュース 好評発売中 新製品紹介 在庫商品リスト 取扱販売店 通信販売

チームエブロモータースポーツニュース

JAPAN LE MANS CHALLENGE レース報告書

 9月20日、21日に行われた全日本フォーミュラ3選手権第17戦、18戦のレースレポートを送らせて頂きます。今シーズンも早いもので最終ラウンドを菅生サーキットで迎えました。今回のレースは事前テストが設けられなかったため、木曜日からテスト走行が行われました。

 

2008. 9. 18 thu / 19 fri. Practice
  練習走行

 前回の富士ラウンド第2レースでの良い走りに続き、今回の練習走行も走り出しから自分自身乗れていることを確認できました。

 またサーキットに合わせたセッティングも進めていきます。最終ラウンドに来てマシンのベースも決まっているため、路面コンディションに合わせてセッティングを進めていきました。そんな中でも常にトップ3でプラクティスを進めていく事が出来ました。

 菅生サーキットは高速コーナーが多く、ランオフエリアがとても狭いためクラッシュ率がもっとも高いサーキットです。そのため練習日初日からコースアウト・クラッシュがとても多く、赤旗中断となることも多々ありました。ドライバーの勇気とテクニックが問われるサーキットです。僕自身、F3で初めてドライブしたのですが、とてもリスクが高いのですがドライバーの勇気を試せるコーナーが多くて走っていてとても楽しく乗ることが出来ました。

 そんな中、おもいっきり攻めることも出来て、スピン・コースアウトをしてしまう場面もありましたが、自分自身おもいっきり攻めての結果だったため、納得することが出来ました。同時にレースに向けてモチベーションもあがります。その結果、最終日にニュータイヤでアタックを行い、3番手というタイムを記録します。

 しかし、これはアタック途中に赤旗中断が入ってしまい思うようなアタックが出来ませんでした。翌日の予選に向けてたくさんのトライをすることが出来た2日間の練習日でした。

 

2008. 9. 20 sat. Qualifying Session / Race
  第17戦 予選5位/第18戦 予選5位/第17戦 決勝2位

予選

 前日までの練習走行でのデータを元に内圧の調整、ダウンフォースの調整などを行い、予選に向かいます。しかし、ここで思った以上に気温も下がりタイヤに熱が入るのが遅くなかなかタイムが伸びません。フロントダウンフォースを減らしたため、若干ながらもアンダーステアになってしまったことで、僕自身思いっきり攻められなかったことも一つの原因でした。なかなかタイムが出なかったため予定よりも多く周回を重ねてしまいます。

 2セット目のニュータイヤの交換して、ピットアウトした瞬間にピットロード出口を曲がりきれなく、バックギアに入れようとしたらシフトノブとワイヤーを繋ぐところが折れてしまいました。そこでギアもスタックしてしまい、結局予選を途中で終えてしまいました。

 僕自身、タイムが出なかったのに焦ったこともあり力を入れすぎてしまいました。メカニックさんには申し訳ないことをしてしまいました。

 

決勝

 迎えた決勝。セッティングの微調整を行いながら、ウォームアップを行います。ここでも大きくマシンのセッティングを変えることなく決勝に望みました。スタート前のウォームアップで今期1番のクラッチミートを見つけることが出来、得意のスタートに更に期待がかかります。

 スタートと同時に抜群のクラッチミートに成功をして、2台をパスして3位で1コーナーをクリアしていきます。更にバックストレート前のコーナーでトップのマシンがコースアウトしたことにより、2番手でオープニングラップを終えます。

 ここからトップのマシンは異次元の速さで逃げていきます。しかし、僕自身もプッシュし続けました。このレースで最終コーナーのアプローチに若干の問題があり、菅生のポイントである上り勾配を車速を乗せて走ることが出来ず、序盤苦しい展開を強いられてしまいます。

 しかし、レース中盤あたりからはアクセルの抜き方やステアリングの切り方の修正を行い後方とのギャップを築いていきます。その結果、トップに大きくギャップを開けられての2位となりました。予選順位を考えたら2位という結果は悪くないのですが、トップとの大きな差があることに翌日の課題が生まれました。

 

2008. 9. 21 sun. Race
  第18戦 決勝2位

 この日は前日までとは打って変わってレインコンディションでのレースとなりました。

 僕たちのチームはニュータイヤを選択して、ウォームアップを行います。ここでマシンのバランスは良く決勝に向けて準備を整えて望みます。

 迎えて、今期最後のスタート。ここでもスタートに成功をして4番手でオープニングラップを終えます。ここで3番手の選手のブレーキングが早いことを見逃さず、1コーナーでパスし、3番手でレースは進んでいきます。しかし、トップの選手のペースが思った以上に上がらず、僕を含めて4台でのトップ争いへとなります。

 ここで、スタートで出遅れた選手が後方から良いペースで追い上げてきてパスされてしまいます。しかし、まだレースは中盤前だったため、諦めることなくプッシュし続けます。その結果、バックストレートからのブレーキングで3番手に上がり、その数周後に1コーナーのブレーキングでパスをして2番手に上がります。

 F3はダウンフォースも強くオーバーテイクもなかなか難しいのですが、レインコンディションとなったため、ドライバー勝負の部分が増えたためいつもよりチャンスがとても多かったと思います。その後、トップの選手を追いかけていきました。しかし、トップの選手のほうがペースが速く、2戦連続の2位でチェッカーを受けました。このチェッカーで今期12回目のポーディアムをゲットとなりました。

 最終戦を優勝で終えることが出来なかったのは残念だったのですが、自分なりにとても良いレースが出来たと思っています。今期もこの2位をもって終了しました。

シリーズ3位・今期2勝

決して納得出来る結果ではありません。トラブルも多かった一年となりました。しかし、そんな中でも必死にマシンを仕上げてくれたスタッフのお陰で優勝も出来ましたし、シリーズも一年を通して戦うことが出来ました。今年の結果はチームとスポンサー様のお陰です。今年一年を通してフィジカル・メンタル・マシンのセットアップ、すべてに関してスキルアップをすることが出来た一年となりました。今シーズン学んだことを来期も生かせるようシート獲得に向けて動きたいと思っています。

 

 最終戦を終了した今はF3世界一決定戦のマカオ選手権出場に向けて活動中です。世界のレベルを見てみたいと年頭から思っていたので今後はマカオに向けて活動していきたいです。

 今シーズンはたくさんのチャンスを頂き、皆様にはとても感謝しております。来シーズンもレース活動を続けられるよう、頑張りたいと思っています。今シーズンも一年間ご声援ありがとうございました。

 

松下昌揮

■Masaki Matsushita Official WebSite
http://www.m-masaki.com/

 

本サイトで使用している文章・画像等の無断での複製・転載を一切禁止します
Copyright 2008 MMP CO.,LTD. All Rights Reserved