曇り空の下迎えた決勝日。午前中に行われたフリー走行では、予選での不振を取り返すべくレースセッティングの確認が進められた。車のバランスも改善され、順位は3番手と、レースを前に流れはいい方向へと向かっていた。
そしてレーススタート。スタートドライバーは田中哲也。スタート直後の混乱はなく、田中はポジションをキープしたまま、トップグループと同じペースで周回を重ねて行く。
田中はタイヤの温存を図りながら走行を続けていたが、14周目、前で激しい5番手争いを繰り広げていた19号車・7号車に追いついた。そして、バトルを続ける前方2台の隙をつき、一気に前に出ようと虎視眈々と周回を重ねる。
ところが19周目、19号車と7号車は軽い接触から2台揃ってスピン。直後につけていた田中がその2台を避けることは不可能だった。EBBRO 350Rはクラッシュにより左リヤを大破。それでも田中は走行を続け、そしてピットイン。ピットでは通常の作業と破損箇所の応急修理を施し、ドライバーを山崎信介に換えマシンを再びコースへ送り出す。
しかし、マシンの負ったダメージは走行に耐えられる程度のものではなく、山崎は2周で再びピットイン。そこでリタイヤとなってしまった。
(入場者数:24,600人)
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