決勝日の朝のフリー走行では、車のバランスを回復させるため、セッティングの変更が行われた。それが功を奏し、グリップは予選日より回復。レースに向けて明るい兆しが現れた。
今回のスタートドライバーは山崎信介。スタート後は順調に周回を重ね、ポジションをキープしていた。マシンのセットアップもこのレースウイーク中では最も上手く仕上がっており、タイヤの不安もほぼ解消されていた。
ところが、観客席から飛んできたビニール袋が走行を続けるマシンのラジエーターダクトを塞いでしまった。そのビニール袋を取り除くため、12周で急遽ピットイン。このアクシデントなどもあり、なかなか自分のペースで安定して走れないレースが続いた。
しかし、山崎は予定通りの周回数をこなし、42周でピットイン。ドライバーは田中哲也に交代。追い上げを開始した直後、48周目、コース上でのアクシデントのため赤旗中断となってしまう。レースの再スタートが切られたのは24分後。再びプッシュに出た田中は、自己ベストタイムを更新しながらポジションを13番手、12番手、11番手と上げて行く。
68周で2回目のピットインも予定通り行われ、リヤタイヤ交換、給油作業のみで引き続きドライバーは田中。
田中は更に自己ベストを更新する走りでレースを続け、終盤でポジションを10位に上げる。そしてポジションをキープしたままチェッカーまで走り切り、ポイントゲットとなる10位でレースを終えた。
(入場者数:54,800人)
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