2006. 7. 22 sat. |
Qualifying
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第5戦の初日、予選日前日21日(金)のフリー走行は朝からの雨と霧のため大幅にスタートが遅れ、1回目の走行時間はわずか10分間のみとなってしまった。その10分間で、ドライバーが駆動系の違和感を訴えたため、2回目のセッションまで犠牲にして慎重にトラブル解明の作業が行われた。明確な原因は突き止められなかったものの、幸いマシンに故障は認められなかった。
翌22日(土)も朝から霧雨。1回目の予選は開始直後から霧が深くなり、開始から5分程で視界不良のため赤旗中断となってしまう。アタックドライバーは黒澤琢弥。前日走行出来なかったものの、SUGO合同テスト時よりマシンのバランスは良くなっていた。そして予選再開後、9周目、順調にアタックを続けていた琢弥が、見事2番手のタイムを叩き出す。しかしその直後、ハードブレーキングでバランスを崩し、1コーナーでコースアウト。
スポンジバリヤに突っ込んでしまうが、マシンの損傷は外傷のみで、その後の混走セッションにも無事出走することができた。混走セッション開始時にはポジションは3番手となっていたが、そのままチェッカーを受け、今シーズン最高となる3位でスーパーラップへと駒を進めた。
予選2回目は14時50分からスタート。300クラスの専有走行から開始されたが、このセッション中にタイヤをウエットタイヤからドライタイヤへチェンジ。ソフト目のドライタイヤをチョイスし、スーパーラップに挑む。
スーパーラップのアタックドライバーは黒澤琢弥。ブレーキバランスも調整され、マシンは納得の行く状態に仕上げられていた。タイヤもコンディションに上手く合い、予選1回目のポジションを落とすことなく、DUNLOP勢トップの3番手を獲得。決勝では今期最高の3位グリッドからのスタートとなる。
(入場者数:14,000人)
決勝日はようやく天候が回復。気温・路面温度ともに上昇した。フリー走行では予選時と変わらずマシンがいい仕上がりを見せ、黒澤琢弥は常にトップタイムを叩き出す走りを見せていた。
レースのスタートドライバーは黒澤琢弥。想定よりも路面温度が高かったため、前半はショートスティントで行く作戦を取る。
14時にレースはスタート。琢弥は素晴らしいスタートで、ポジションを3位から2位まで上げる。10周目頃からリヤタイヤがきつくなり始めたが2番手をキープして周回を重ねていた。
アクシデントが起こったのは13周目。琢弥を抜こうとした11号車が左サイドに当てて来た。この接触でポジションを10位まで落としてしまう。
ピットインは28周目。ドライバーは黒澤翼に交代。給油・タイヤ交換でピットアウトしようとしたところ、オフィシャルから接触により破損した箇所の修理を命じられ、応急処置を施さなくてはならなくなる。この作業のため、10秒程度の大きなタイムロスを抱えてレースに復帰することとなった。
後半の長丁場を担当した翼は、途中、トップグループから遜色ないラップタイムを連発するなど、会心のドライビングで順位を上げて行き、激しい追い上げにも係わらず、落ち着いたミスのないレース運びで、チームを10位に導いた。
(入場者数:50,100人)
監督:黒澤 元治
「SUGOテストでもトップグループ、予選でも3位と好調をキープしていた。レースでもかなりいいスタートがきれて、今回こそいい結果が出せる、と期待する中レースは進んで行っていた。だが、11号車に当てられて順位を落としてしまい、結果、それが全てだった。終わってみれば、後半の長いところを走った翼のいいところが出たレースで、1ポイントは獲得できた。順位的にはイマイチだが、マシンは路面状況に左右されるとは言え、いいパフォーマンスを見せていた。ここに来てトップで戦えるマシンになったかと思う。今までトラブルが出たり、パーツ不足だったり、期待に答えられずに来たが、後半戦に向けて着実に戦闘力をつけて来た。具体的に目指すものが見えてきたし、また、チームの士気も上がって、みんなが勝利に向けて頑張ろうという気持ちに燃えている。引き続き、応援をよろしくお願いします。」
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